映画監督、園子温氏が、
新聞にコラムを寄せていた。
今の日本映画界は、
国内でしか理解されない映画ばかりだと言う。
ガラパゴス島で独自に進化を遂げた
動植物に例えていた。
よく考えると、
園子温監督の作品は全く見ていないが、
この意見には同意できた。
ドラマで人気を博した作品を映画化して
更に、映画も続編化させて
次も見させようとする作品の多いこと。
ヒドいものは、一つの作品として成立しておらず、
最後に予告編を付けしまうものもあって、
それに料金を払わされることの不愉快さを
味あわされる。
結局、映画館に足を運ばせようと、
あの手この手で誘って、
ドラマが当たっているから
そこそこいけるだろうという
リスク回避の意図が見え見えなのも興ざめする。
これでは、世界に通用する映画にはならない。
といいつつも、かく言う自分も
ドラマを面白く見ていたりすると、
商業主義の罠に引っ掛かってしまうこともある。
「おくりびと」の登場で、
邦画界の方向性が変わっていくものと
期待していたが、
かつての角川映画の手法に近い超商業主義映画に
逆戻りしてしまったように思う。
結局は、鑑賞する側の問題ではあるが、
今の日本にはアートを
育む土壌がないのだろうか?
今、国がアニメ、コスプレを
支援しようとしているが、
国を挙げて育んできたわけではなく、
マーケットとして成長してきたから、
支援を思いついただけで、
利用しようとしているようにしか見えない。
2012年6月23日土曜日
終わりなき戦い2 ― 人生の縮図 ―
体外衝撃波尿路結石破砕術を終え、退院した。
痛み止めを入れていたためか、
さほどの痛みも感じず、
8年前に受けた時とそれほど
変わりがなかった。
結果的には、2.3cmの巨大な石のため、
ほぼ一時間衝撃波を受け続けたが、
わずかなカケラが出ただけで
全壊には至らなかった。
ヒビが入っていれば、
今後全壊する可能性もあるが、様子をみて
今後の治療方法を決めていくことになった、
まだまだ戦いは終わらない。
わずか3日の入院ではあったが、
入院すると様々な人生に遭遇する。
向かいの男性は、膀胱ガンで膀胱全摘、
小腸で膀胱を作ってつないであるが、
抗がん剤投与のため、再入院になった方。
隣の男性は、向かいの男性によれば、
同部屋の人間とは話しをせず、
看護婦とは嬉しそうに話すヤツだから
挨拶せんでいいとのこと...。
歩行困難でリハビリを行っているが、
どうやら身寄りは兄だけで一人暮らしらしい。
兄夫婦が面会に訪れたら退院するつもり
だったらしいが、兄嫁と思われる女性が、
「まず歩けないと無理だわねぇ。」
と何度も繰り返す声が、
カーテン越しに聞こえてくる。
明らかに、同居、看護に
難色を示しているのがわかる。
結局男性は、特に治療をしないまま、
入院が延長されたようだった。
かつて私が入退院を繰り返していた頃、
垣間みてきた人と人生を思い出した。
まさに、病院は人生の縮図。
夜中にけたたましい足音がして目が覚める、
隣の個室で医師や看護士が出入りしているようで、
緊張感が伝わってきてなかなか寝られない。
結局朝方、家族と思われる泣き声が
聞こえてきたことがあった。
大部屋の隣のベッドに入院される、
知的そうでしっかりされた老人が、
夫人を連れて挨拶に来られた。
一ヶ月後、夜中にトイレに行こうと
廊下に出ると、奇声をあげながら手すりを
外そうとしていて、看護士数人に
取り押さえられている老人がいた、
隣のしっかりしていたはずの老人だった。
その後、夫人に付き添われて個室に移っていった。
私と同じように入退院を繰り返す
障害を持った男の子がいた。
私が動けない時、
お茶を汲んできてくれたりするやさしい子で、
愛嬌もあって他の入院患者にも
人気のある子だった。
いつも入院する時は、彼がいるか探して、
退院する時も顔を見せてから病院を出る。
彼も同じようにしてくれた。
そんな繰り返しの中で、
外来で病院を訪れた時に、
ついでに病室を覗いてみると、
彼は入院していなかった。
悪化していないんだなと安心した時、
主治医が通りかかったので、
彼のことを尋ねてみると、
最近亡くなったと聞かされた。
肝臓が修復できないほど、
ボロボロになっていたそうだ。
彼がいた養護施設のそばを通るたびに、
彼の笑顔を思い出すようにしている。
もっと生きたかったであろう彼の笑顔が浮かぶと、
どんなにボロボロになっても、
生き抜かなければと思わされる。
痛み止めを入れていたためか、
さほどの痛みも感じず、
8年前に受けた時とそれほど
変わりがなかった。
結果的には、2.3cmの巨大な石のため、
ほぼ一時間衝撃波を受け続けたが、
わずかなカケラが出ただけで
全壊には至らなかった。
ヒビが入っていれば、
今後全壊する可能性もあるが、様子をみて
今後の治療方法を決めていくことになった、
まだまだ戦いは終わらない。
わずか3日の入院ではあったが、
入院すると様々な人生に遭遇する。
向かいの男性は、膀胱ガンで膀胱全摘、
小腸で膀胱を作ってつないであるが、
抗がん剤投与のため、再入院になった方。
隣の男性は、向かいの男性によれば、
同部屋の人間とは話しをせず、
看護婦とは嬉しそうに話すヤツだから
挨拶せんでいいとのこと...。
歩行困難でリハビリを行っているが、
どうやら身寄りは兄だけで一人暮らしらしい。
兄夫婦が面会に訪れたら退院するつもり
だったらしいが、兄嫁と思われる女性が、
「まず歩けないと無理だわねぇ。」
と何度も繰り返す声が、
カーテン越しに聞こえてくる。
明らかに、同居、看護に
難色を示しているのがわかる。
結局男性は、特に治療をしないまま、
入院が延長されたようだった。
かつて私が入退院を繰り返していた頃、
垣間みてきた人と人生を思い出した。
まさに、病院は人生の縮図。
夜中にけたたましい足音がして目が覚める、
隣の個室で医師や看護士が出入りしているようで、
緊張感が伝わってきてなかなか寝られない。
結局朝方、家族と思われる泣き声が
聞こえてきたことがあった。
大部屋の隣のベッドに入院される、
知的そうでしっかりされた老人が、
夫人を連れて挨拶に来られた。
一ヶ月後、夜中にトイレに行こうと
廊下に出ると、奇声をあげながら手すりを
外そうとしていて、看護士数人に
取り押さえられている老人がいた、
隣のしっかりしていたはずの老人だった。
その後、夫人に付き添われて個室に移っていった。
私と同じように入退院を繰り返す
障害を持った男の子がいた。
私が動けない時、
お茶を汲んできてくれたりするやさしい子で、
愛嬌もあって他の入院患者にも
人気のある子だった。
いつも入院する時は、彼がいるか探して、
退院する時も顔を見せてから病院を出る。
彼も同じようにしてくれた。
そんな繰り返しの中で、
外来で病院を訪れた時に、
ついでに病室を覗いてみると、
彼は入院していなかった。
悪化していないんだなと安心した時、
主治医が通りかかったので、
彼のことを尋ねてみると、
最近亡くなったと聞かされた。
肝臓が修復できないほど、
ボロボロになっていたそうだ。
彼がいた養護施設のそばを通るたびに、
彼の笑顔を思い出すようにしている。
もっと生きたかったであろう彼の笑顔が浮かぶと、
どんなにボロボロになっても、
生き抜かなければと思わされる。
2012年6月21日木曜日
終わりなき戦い
市バスに揺られていると、軽い腹痛を感じた。
それが徐々に左脇腹に移り、強まっていき、
意識が薄らぐほどの激痛に変わった。
あーまたきてしまった!
8年前、腎臓結石が発覚して、
体外衝撃波尿路結石破砕術を受けたが、
骨の裏に隠れていたとか、尿酸結石なので
レントゲンに映りにくいとかで割り切れなかった。
そして5年前、2.5cmにまで成長してしまい、
割ることができないとの判断から、
左の背中から穴をあけて摘出。
それから手術を受けた大学病院で検診を続けてきた。
検査結果は、常に
"8mmの結石が2個、
排出するかもしれないが、破砕することもできる"
だったので、痛みもないので様子を見ていた。
そんな経過で、この激痛が起こった。
検診してた大学病院では、
来月もう一度検査してなんてのんきなこと
言ってるので、開業医に相談して
早く処置してくれそうな病院に行くと、
CT検査の結果、なんと、
2.3cmの石が尿管を塞いでいた…。
5年近く検診を続けてきたのに、
何故わからなかったのか?
CT検査は高額なので
いつもエコーとレントゲンだけの
検査だったが、それで把握できなかったのか?
どうにも解せない。
結局、最近は
体に穴をあけずにレーザーで破壊する
手術ができるようになったそうだが、
全身麻酔が必要で
8月まで待たなくてはいけないので、
通常の破砕を、
数回の入院を経て行うことにした。
尿酸結石の場合、アルカリ性にする薬を服用し、
プリン体摂取を避ける以外、石ができないように
予防する完全な方法はないようだ。
同様の症状をお持ちな方がいれば参考になるかと、
なるべく詳しく書かせていただいた。
一生悩まされると思うと、ほんとにウンザリする。
それが徐々に左脇腹に移り、強まっていき、
意識が薄らぐほどの激痛に変わった。
あーまたきてしまった!
8年前、腎臓結石が発覚して、
体外衝撃波尿路結石破砕術を受けたが、
骨の裏に隠れていたとか、尿酸結石なので
レントゲンに映りにくいとかで割り切れなかった。
そして5年前、2.5cmにまで成長してしまい、
割ることができないとの判断から、
左の背中から穴をあけて摘出。
それから手術を受けた大学病院で検診を続けてきた。
検査結果は、常に
"8mmの結石が2個、
排出するかもしれないが、破砕することもできる"
だったので、痛みもないので様子を見ていた。
そんな経過で、この激痛が起こった。
検診してた大学病院では、
来月もう一度検査してなんてのんきなこと
言ってるので、開業医に相談して
早く処置してくれそうな病院に行くと、
CT検査の結果、なんと、
2.3cmの石が尿管を塞いでいた…。
5年近く検診を続けてきたのに、
何故わからなかったのか?
CT検査は高額なので
いつもエコーとレントゲンだけの
検査だったが、それで把握できなかったのか?
どうにも解せない。
結局、最近は
体に穴をあけずにレーザーで破壊する
手術ができるようになったそうだが、
全身麻酔が必要で
8月まで待たなくてはいけないので、
通常の破砕を、
数回の入院を経て行うことにした。
尿酸結石の場合、アルカリ性にする薬を服用し、
プリン体摂取を避ける以外、石ができないように
予防する完全な方法はないようだ。
同様の症状をお持ちな方がいれば参考になるかと、
なるべく詳しく書かせていただいた。
一生悩まされると思うと、ほんとにウンザリする。
2012年6月19日火曜日
やっぱりお前か!これが証拠だ!
先日、明日履いて行くつもりの靴下を
カバンの上に置いて風呂に入って
出てきたらカバンより高い位置のイスに
引っ掛かるように靴下が乗っかっていた。
これは、アイツの仕業に違いない…。
今日も同じ場所に使用済みの靴下と
これから使用する靴下を並べて置いて、
ちょうどその位置が画面に入るようにiPadを
セットし、ムービー録画したまま入浴した。
部屋に戻って見ると、靴下が消えている、
というかまた高い場所に乗っかっている。
シメシメ…iPad再生。
2つの靴下がしばらく映っていたが、
犯人、愛犬のモモが登場、何の迷いもなく、
靴下をくわえて2つとも高く投げ上げた!!
届かないところに乗っかった靴下を
しばらく見上げた末に
いつもの寝床に入って行った。
笑った笑った!
(残念ながら、自室があまりに乱雑なため、
映像をお見せすることが出来ませんことを
お詫びいたします。)
これが証拠だ!と
モモの顔の前で再生するも、
自分じゃないも~ん顔。
私がいるときは、
靴下があっても投げ上げたりしないのに、
コソコソしやがって!愛いヤツじゃ!
カバンの上に置いて風呂に入って
出てきたらカバンより高い位置のイスに
引っ掛かるように靴下が乗っかっていた。
これは、アイツの仕業に違いない…。
今日も同じ場所に使用済みの靴下と
これから使用する靴下を並べて置いて、
ちょうどその位置が画面に入るようにiPadを
セットし、ムービー録画したまま入浴した。
部屋に戻って見ると、靴下が消えている、
というかまた高い場所に乗っかっている。
シメシメ…iPad再生。
2つの靴下がしばらく映っていたが、
犯人、愛犬のモモが登場、何の迷いもなく、
靴下をくわえて2つとも高く投げ上げた!!
届かないところに乗っかった靴下を
しばらく見上げた末に
いつもの寝床に入って行った。
笑った笑った!
(残念ながら、自室があまりに乱雑なため、
映像をお見せすることが出来ませんことを
お詫びいたします。)
これが証拠だ!と
モモの顔の前で再生するも、
自分じゃないも~ん顔。
私がいるときは、
靴下があっても投げ上げたりしないのに、
コソコソしやがって!愛いヤツじゃ!
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