「無一文から億万長者となりアメリカンドリームを
かなえたヨシダソース創業者ビジネス7つの法則」
という長いタイトルの本だ。
テレビでカーボーイハットをかぶった
ハイテンションなおじさんが出てるなぁ程度の
知識しかなかったが、この装丁と人と也に興味を
持って読んでみることにした。
この吉田潤喜という人、京都出身の在日コリアン。
幼少期に姉と遊んでいて誤って右目を失明している。
在日と目が見えないことでイジメにもあったそうだが、
姉を恨むことがなかったそうだ。
これらが、ナニクソの原動力になったことを
成功の要因の一つとして上げている。
アメリカに渡った後、空手を教えながら
母の味であるソースを売り出し成功することになる。
成功の法則として、
自分に自信を持つ、やりたいことを口に出す、
物を売るより自分を売る等
それほど目新しい内容ではなかったが、
成功者本特有の上から目線で
ないことに好感が持てた。
一番なるほどと思ったのは、
父親から聞かされたという話。
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子供のゾウが突然檻に入れられてしまい、柵を壊そうと、
血を流しながら蹴り続けたが、壊れなかった。
外に出たいと思い続けたまま、5年の歳月が経ち、
ある人が子ゾウにたずねた。
「どうしてあなたはこんな檻の中にいるのですか?」
「ずっと昔に入れられたまま、出たくても出られないんだ!」
と子ゾウは答えた。
檻の外の人は不思議そうにこう言った。
「あなたは自分の姿を見た事がないんですか?
一度檻を蹴ってご覧なさい」
「何回もやったけど壊れないんだ」
子ゾウは、5年経って一蹴りで柵を壊せるほど
成長していることに気づいていなかった。
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過去の失敗や欠点ばかり気にしていては
マイナス暗示にかかってしまうというお話。
とにかく、馬力のある人で、こういう資質の人でなければ、
アメリカで成功することはないのかもしれない。
ちょっとここまで出来ないなぁと思ってしまうriptideは
成功にほど遠い人間なのでしょうが、
そもそも成功者の本やセミナーに参加して
実際に成功者になった人がどれぐらいいるのだろうか?
ヒントや勇気をもらうことはあるだろうが、
成功者は自らの経験から学び、
人が作っていない物を作って
人がやっていないビジネスモデルを
実現しているのであって、
その経緯を知って真似てももう遅い…と
偏屈、へそ曲がり人間は思うのですが。
それにしても、ヨシダソース。
スーパーで見かけたこともないし、
輸入食料品店で見かけたようなボトルだが、
一度探して味見してみようか。
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