アメリカでは大ヒットしたらしいが、
日本ではほとんど知られていない
海外ドラマ「名探偵モンク」にハマってしまった。
かなりマニアックな日記になるので、あしからず。
主人公は、チリチリパーマの濃い顔のおじさんで、
当初は敬遠していたが、
コメディの要素が強いものの、
謎解きもあって、ペーソスもある。
あまりにアメリカンな?ギャグで笑えないことも
あるが、下品なギャグが全くないことが
好きな理由の一つ。
殺人課の刑事エイドリアン=モンクは、
38もの恐怖症を持ちながら、数々の難事件を解決する。
記者である妻トゥルーディーが車に仕掛けられた爆弾で
殺されるが、この事件だけは解決できず、
刑事を休職する、これをきっかけに
悪化したようだが、少年期のモンクが描かれた
エピソードで同じような傾向が見られる
ため、幼少期から精神的な問題はあったようだ。
弟のアンブローズも家から出られず、
自宅で取説のライターをしている。
その後、モンクは犯罪コンサルタントとして
警察の捜査に協力する。
アメリカでは2002年から放送開始されているが、
日本で今年やっとDVDが随時発売になったことで、
見逃したエピソードをすべて見ることができた。
人と握手したら除菌ティッシュで必ず手を拭く、
洋服はノーネクタイで決まったジャケット、
決まったシャツを着ている、縫製の仕方にもこだわり、
仕上げをした担当者も決めている。
食べるものは曜日によって決まっており、
いろんな食材の入った料理は、皿の上で食材ごとに
分けてからでないと食べられない、
水はシエラの銘水しか飲まない。
潔癖性なので掃除は丹念にするが、
掃除機を掃除する小さい掃除機があって
その小さい掃除機を掃除する
もっと小さい掃除機も持っている。
トイレは他人との共用はできないので、
自宅のトイレしか使わず、人には使わせない、
嫌いな物、苦手な物のランキングを付けている、
曲がっているものや不連続の物が気になる、
キレイに並べ直して怒られることもしばしば。
妻が殺害された今も結婚指輪を外さず、
妻が寝ていた右端を空けて
ダブルベットの左端にしか寝られないという
一途なエピソードには胸が詰まる。
その潔癖性やこだわりがあるゆえに、
人が見逃してしまう細部に気づき、
事件解決に繋がり、名声を得ていくことになる。
「天賦の才です、難儀なね。」が決まり文句。
無理があったり、強引なエピソードもあるが、
人物描写の面白さとやり取りの軽妙さで許されてしまう。
様々なこだわりがあるため、
アシスタントにサポートしてもらわないと
生活できない、カウンセリングも日常的に
受けるシーンが出てくる。
海外ドラマを見ると、
生活習慣の違いを教えられることも多いが、
カウンセリングはアメリカでは、
日本より抵抗なく行われているようで、
モンクだけでなく、上司のストットルマイヤー警部も
イライラすることが多くなってグループセラピーに通い、
ヨーヨーをやって気を紛らすように
アドバイスを受けるが、うまく回すことができず、
たたき壊してしまうシーンは笑える。
モンクも、カウンセリングによって改善してきたような
エピソードもあるが、結局はそれほど改善していない。
モンク自身も、「話しを聞いてうなずくだけで
なにも変わらない、欲しいのは結果だ。」
と言う台詞がある。
riptideも心療内科に行ったことがあるが、
話しを聞いて、薬を出すだけで、
これならば周囲に話しを聞いてくれる人がいれば、
大して変わりないと思ったことがある。
なかなか周囲にシリアスな話のできる相手が
いないということなのかもしれないが、
カウンセリングで様々な精神疾患が
改善するのだろうか?
モンクのように天賦の才を持ち合わせていれば
いいのだが…。
http://www.monk-tv.jp/
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