非(非道)は理(道理)に勝たず、
理は法(法律)に勝たず、
法は権(権力)に勝たず、
権は天(天道)に勝たず。
これは、楠木正成の旗印に
書かれたものだそうです。
例年墓参りに訪れる神戸で、
特に楠木正成に思い入れがある
というわけではないのに、
なぜか湊川神社に惹かれて訪れてみた。
手入れが行き届いており、
予想以上に大きな神社。
ちょうど結婚式の真っ最中。
神殿から赤い毛氈がまっすぐに引かれ、
赤い和傘を差し掛けられて
白無垢の花嫁さんが歩いてくる。
色とりどりの紙吹雪も撒かれて、
桜の開花時期と重なって
なかなか美しかった。
まずは、大楠公(楠木正成)の墓所へ、
なんと徳川光圀公が作らせたもので、
自ら墓石の文字を書き、銅像もある。
頼山陽、吉田松陰、三条実美、坂本龍馬、
高杉晋作、西郷隆盛、大久保利通、
木戸孝允、伊藤博文らが、
みなこの墓前を訪れたそうだ。
歴史上の偉人と同じ場所に立っている
という空想にふけるのが、
史蹟を訪れる醍醐味の一つ。
お参りをすませて宝物殿へ、
大楠公の甲冑ともに、
生涯が描かれている。
大楠公は終始、後醍醐天皇を
はじめ朝廷方の忠誠を誓って
散っていた人物。
幕末の志士が崇拝したのもよくわかる、
政治家も訪れているかもしれない。
道理が法律に勝てなくて
法律が権力に勝てないって
現実かもしれないけど、
やや腑に落ちない。
http://www.minatogawajinja.or.jp/
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