今年は、国民読書年だそうだ。だからというわけではないが、 最近、継続的に本を読んでいる。
ミーハーなので、“映画化!”の情報から読み出すことが多いが、 いつも見る前に読んでおこうと思うが、結局映画公開までに本を買えず、 買っても読み切れず、映画を先に見て読まずに終わってしまう 悪いパターンが多かった。
今回は逆。「食堂かたつむり」をさらっと読み終わった。 読みやすい文体で、小さなファンタジーもあり、 ほろっとするところもあった。料理のメニューも興味深く、 別冊でレシピ集も出ているようだ。
ベストセラーになるだけあっていい作品だと思ったが、 本・映画共に、ネットでは賛否両論あって、 よく見る映画評論家の評価サイトでは、 100点満点中、4点で散々こき下ろしていたこともあって、 どうも見に行く気がおこらず、このまま公開が終わってしまいそうだ。
今年、海外の著名な作家の推理小説を読み始めたが、 登場人物が多くなってくると、ピーターだの、ベティーだの 名前でイメージが固定できず、めんどくさくなってやめてしまった。
不思議なことに、日本人の名前だと、名前の字面で、 イメージできるのでなんとか読み進めることができる。
最近の文学賞受賞作などでも、いじめ、暴力、自殺、不倫など、 ニュースや身近で散々見せられている暗い現実をよりリアリティーをもって 描かれているようなものが多く、いかに巧みに描かれているものでも、 別の空間にワープできることが本や映画のよさなのに、 わざわざ現実に引き戻されるような作品に お金を払う必要があるのかと思ってしまう。
ファンタジーが白々しく感じてしまう時代なのか、
生まれにくい(あるいは出尽くした)時代なのかもしれない。
自分で書けないかと日夜考えているけどね・・・。
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