2010年3月7日日曜日

国民読書年

今年は、国民読書年だそうだ。だからというわけではないが、 最近、継続的に本を読んでいる。

ミーハーなので、“映画化!”の情報から読み出すことが多いが、 いつも見る前に読んでおこうと思うが、結局映画公開までに本を買えず、 買っても読み切れず、映画を先に見て読まずに終わってしまう 悪いパターンが多かった。

今回は逆。「食堂かたつむり」をさらっと読み終わった。 読みやすい文体で、小さなファンタジーもあり、 ほろっとするところもあった。料理のメニューも興味深く、 別冊でレシピ集も出ているようだ。

ベストセラーになるだけあっていい作品だと思ったが、 本・映画共に、ネットでは賛否両論あって、 よく見る映画評論家の評価サイトでは、 100点満点中、4点で散々こき下ろしていたこともあって、 どうも見に行く気がおこらず、このまま公開が終わってしまいそうだ。

今年、海外の著名な作家の推理小説を読み始めたが、 登場人物が多くなってくると、ピーターだの、ベティーだの 名前でイメージが固定できず、めんどくさくなってやめてしまった。

不思議なことに、日本人の名前だと、名前の字面で、 イメージできるのでなんとか読み進めることができる。

最近の文学賞受賞作などでも、いじめ、暴力、自殺、不倫など、 ニュースや身近で散々見せられている暗い現実をよりリアリティーをもって 描かれているようなものが多く、いかに巧みに描かれているものでも、 別の空間にワープできることが本や映画のよさなのに、 わざわざ現実に引き戻されるような作品に お金を払う必要があるのかと思ってしまう。

ファンタジーが白々しく感じてしまう時代なのか、
生まれにくい(あるいは出尽くした)時代なのかもしれない。


自分で書けないかと日夜考えているけどね・・・。

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