自宅の浴槽を工事することになって、
2日間、風呂もシャワーも使用できなくなった。
帰宅後、お風呂セットを持って、母と車に乗って
目星を付けていた銭湯に行く事になった。
こんな暑い時期に風呂工事を決めたオヤジに
母は文句を言っていたが、当日は、最近旅行にも
なかなか行けなくなったこともあって楽しそうにしていた。
汗だくで、銭湯に到着したら、「本日臨時休業」の張り紙。
おそらく、あそこにあっただろうと思う2件目に行くが、
高層マンションに変わっていた。
止む終えず、繁華街のサウナに行く事にしたが、
ふと、信号待ちをしていた目の前に「ゆ」の文字が!
駐車場の場所を聞いて、やっと汗を流せることになった。
よく考えると、町の銭湯に行った事が一度もない。
番台の気さくなおばさん、鍵付きの下駄箱、マッサージチェア、
旧式の体重計、微かに流れる演歌、ケロリンの黄色い桶、
年配のお客たち、はっきり聞こえる「お先に」の女性客の声、
超音波風呂と言う名ジャグジー、ガラスケースの中の牛乳瓶、
「飲料水の表示のないものは飲まないようにしてくだい」の
張り紙など。
2回見た「おくりびと」の銭湯を思い出した。
こういった昭和な世界に逆戻りしたような空間は、
時間がゆっくり流れているようで安らいだ。
やがて消えていくのかもしれないが、
意外に常連客も多く、続けていけるのかもしれない。
ぜひそうなって欲しいものだ。
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