2011年3月17日木曜日

強制開幕

プロ野球開幕が、仙台が本拠地の楽天を含むパリーグは、
遅らせて4/12に、セリーグはそのまま、3/25に
開催されることになりそうだ。

巨人・渡辺恒雄球団会長が激励会で
開幕問題に触れ「大戦争のあと、
3カ月で選手から試合をやりたいと声があり、
プロ野球を始めました。選手が命懸けで試合をすれば、
見ている人は元気が出て、エネルギーが出て生産力が上がる」
と、3/25開幕を厳命した。
さらに、「こういう時には何もやらない方が良いというのなら、
勝手にしろ」とパリーグの延期に激怒したという。

選手会は、総意でセリーグも延期を主張している。
ヤクルトの宮本選手は、
「パに合わせること、同じ開幕にすることが一体感になる、
被災者を勇気づけるためというセ側の主張は、時期尚早で、
思い上がりの面がある」と語った。

野球も政治もなぜ、渡辺恒雄という一老人の言動に
こうまで左右されなければいけないのか?

選手会の総意ということであれば、
当然、巨人の選手も含まれているはずだが、
この老人のために、巨人の選手は何も言えない。
選手会が延期を嘆願しているのにもかかわらず、
明らかに巨人の意向を受け入れた結論で、
セリーグのコミッショナーもリーダーシップがとれない。

原発もどうなるかわからず、
停電もしばらく続く予定であるのに、
多量の電気を消費するナイターができるのか?
必死で生き延びている人々にテレビを見る余裕があるのか?
デーゲーム嫌いの巨人がデーゲームのみできるのか?
デーゲームに観客動員が見込めるのか?
だいたい、この状況でどれぐらいの人が見に行くのか?
苦しんでいる人の命より生産性を優先するのか?
戦争が終結している状態と現在も予断を許さない災害と
同じではないことがわからないのだろうか?
過去、1リーグ制問題で選手会に反発され、
批判されたことを学習できないのか?

正常な話し合いの結論で3/25に開幕するならば、
よほど配慮しなければいけないが、
こういう不健全な決定方法は納得できない、
選手会はストも視野に入れている
とのことだが、この横暴とぜひ戦って欲しい。

この81才の老人の頭の中には、
後進に道を譲るという発想はないなのだろうか。
大変腹立たしい。

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