我が家の狭い敷地に不釣り合いのサクラの大木がある。
枝が伸びすぎて電線に触れるため何度も伐採され、
根っこも家を圧迫するほど広がって来たので、
数本切られたのに、切り口から細い枝を延ばし、
今年も27日開花した。
この生命力には驚かされる。
いつも思い出すのは、
梶井基次郎の「櫻の木の下には」の一文だ。
“櫻の木の下には、死体が埋まっている”
日頃花に振り向かない人をも、立ち止まらせるこの花の
美しさには、他の花以上に息吹を吸い上げて咲いている
と思うとシックリくるような気がする。
今年も被災地には櫻が咲くのだろうか?
この沸き上がるような生命力が被災地に
広がりますように。
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