シティーボーイズミックス「動かない蟻」を鑑賞した。
毎年WOWOWで観ているだけだが、PodCastで
大竹まこと氏の「ゴールデンラジオ」を聞いていると
只今稽古中とのことで、調べてみるとまだチケットがあったので、
行くことにした。20列目だったが、ど真ん中の映画館なら
VIPシートがあるぐらいのいい位置だった。
シティーボーイズは、大竹まこと、きたろう、斉木しげるの三人
きたろう、斉木のタイプの違うボケに大竹まことが切れながら
突っ込むやりとりが絶妙で、センスのいいムービーと音楽を
交えながらのシュールなコントを初めて生で観られるとワクワクした。
今年は演出家も換えて、かなりボツにしたコントもあって
冒険になると聞いていたが、従来のスタイルは維持しながら
それぞれのコントが少しずつリンクしていてた。
三人はコントになるべくストーリー性を排除したいと考えて
いたようで、そこらへんで葛藤があったのかもしれない。
申し訳ないが、本筋よりもアドリブっぽいネタ、ネタっぽい
アドリブが面白かった、「ここ大阪ではウケたんだけどなぁ」とか、
実際、台詞が出てこなかったり、飛ばしたり、
とちったりするとその場で指摘し合う。
客演の辺見えみりは、あくまで勝手なイメージだが、
どうもバラエティでもダラダラしている
印象があって、歌や芝居に真っ正面から取り組むわけでもなし、
二世タレントの恩恵だけしか見えず、好感を持っていなかったが、
長台詞もしっかりこなしているし、ベテラン三人のアドリブにも
しっかり対応して、ツッコミまで入れていたのには、
なんだぁ、かなりデキル人じゃんと関心した。
ネタの中に、原発、放射能に関する台詞があって、
おふざけか風刺かの微妙な表現なので
WOWOWで放送できないのではないか
と思うし、大竹まことの全裸シーンもあったし…
風呂上がりという設定で、腰にタオル上半身裸で登場し、
散々たるんだ体を指摘され、
自分でも、アンケートに「太っていないのに笑える体」と書かれたと
自虐ネタの後に、タオルを返すことになり、
後ろ向きでタオルを取った瞬間に暗転したが、
たるんだお尻も見えてしまった…。
斉木しげるが首相役で登場したところで、どうもアドリブで一言、
言うことになっていたようだが、
しばらく沈黙が続き、大竹まことの「なんとか言えよ!」
の激しいツッコミに出てきた言葉は
「日本人だって大関になれるんだ!琴奨菊おめでとう!」
だった。
いつまでできるのか、台詞が入らなくなったと嘆きつ
つ、トラブルをネタに換えてしまう
瞬発力は、裏打ちされた確かな演劇人としての経験が
あるからに違いないと感じる。
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