2011年9月19日月曜日

家族葬


神戸の叔父が7日、死去した。

頭脳明晰で、名門高校大学を卒業し、エリート街道を進んできた叔父だったが、
若い頃から病気がちで、何度も手術を繰り返してきた。
痩せギスであまりに小食でこれで生きていけるのだろうかと心配するほどだったが、
70代まで暮らすことができた。

同様に病弱の叔母から葬儀が終わったと連絡があった。
人脈も広く、通常の葬儀であれば参列者が多数になることが予想されるが、
仲がいい私の父である兄にも参列を断って家族葬で行われた。

人知れず、去っていきたいと胃がんであることも、誰にも伝えていなかった
ようだ、認知症も発症しており、今の姿を見られたくないと考えることは、
入院歴の長かった自分も痛い程よくわかる心情だ。

私の両親は尊厳死協会に加入しており、母からも絶対、
家族葬にしてねと強く言われている。

昨今、家族葬を希望する人が増えているという。
通常の葬儀費用が何故こんなにもかかるのかと言い出しにくいものが、
疑問の声に対応し出した業者が増えたようで、
家族葬をうたったチラシを目にすることが多くなった。

家族葬が増えたのは、費用だけの問題だろうか?

残った家族、知人に負担をかけたくない、静かに行きたい、
経済的な理由などは、昔からあったはず。

義理や付き合いから離れて、形式にこだわらず、合理的になってきたからなのか、
親戚や友人とのつながりが希薄になってきているからなのだろうか。

2011年9月12日月曜日

勅使河原宏監督「利休」鑑賞


BSで勅使河原宏監督「利休」鑑賞した。
三国連太郎、山崎努の存在感に静かな緊張感を
漂わせながら引き込まれていった。
侘び寂びの世界を堅持しつつ、金の茶室を
秀吉に作らされ、政治の道具として利用されていき、
矛盾抱えながら静かに自らの意志を貫いていく利休の
姿が、よく描かれていた。
和田エミの衣装も目を引くが、
草月流で生け花を学んでいる関係で、
随所に飾られている
生け花に目いってしまった。
竹のインスタレーションを考案した氏らしく、
さりげなく、あるいはラストシーンの演出に
竹が印象的に生かされていた。
見ていてあれ?と思ったのだが、
エンドロールで織田有楽役「細川護煕」の名を見つけてやっぱりと思った。
若き中村獅童、監督本人や娘の茜家元の名も
クレジットされているが、気がつかなかった。
生け花の先生から宏家元の話しをよくお聞きするのだが、
(現在は宏家元の次女、四代目茜家元)生徒に教授する際に、
よくヒステリックに怒ったそうだ。
生け花、陶芸、書、映画、舞台美術と多彩な才能を発揮したが、
本来、芸術家肌の人で、父の初代家元蒼風の死後、
二代目を継承した妹の霞家元が翌年夭折したことで、
意志に添わない家元に担がれたことに苛立ちを
感じていたのかもしれない。
9/25まで、福井県陶芸館で「勅使河原宏展」が開催されている
http://www.togeikan.jp/tenrankai.html#teshigawara










2011年9月8日木曜日

真言密法“三脈の法”

本棚から目当ての古い本を探していたら、

別の本が気になって読み返してしまうことが

よくある。


「忍法・超人の世界ー忍法に見る日本人の合理性と知恵ー

昭和50年発行の古い本だ。


忍法というと真田十勇士の猿飛佐助、霧隠才蔵、

八犬伝の犬山道節の火遁の術などに胸躍らせたが、

煙を出してドロンと消えるものではなく、

戦国を生き抜くための合理的かつ科学的なものだというもの。


忍法秘伝書「万川集海」によれば、

姿を表したまま行う“陽忍”と姿をくらませて行う“陰忍”とがあり、

頭脳忍とも言える“陽忍”が現代でも応用できると筆者は言う。


三百年前からあった甲賀流のガン特効薬(カワラタケ)、

喉の乾きを止める薬、人をアホウにする薬などの

医術の記載も面白いが、この本購入時にしばらく実践していたのが、三脈の法。


動物には予知能力があるとよく言われるが、同じ動物の人間もその能力があるはず、

昭和41年の全日空墜落事故の際、札幌旅行が当選した夫婦の夫人が胸騒ぎを感じ、

旅行を取りやめ難を逃れたというエピソードが書かれている。


不吉な夢を見て起きたら胸がドキドキしていたというのは、

胸がドキドキし出したから

不吉な夢を見たと言うのが正しいと言う。


そういった予知能力は特殊な人間だけの特殊能力ではなく、

気づいていないか、無視しているだけではないか、

誰でも危険予知することはできないかということで、

三脈の法が、紹介されている。


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左手を開き、親指と人差し指の先で、自分の左右の頸動脈を軽く押さえる。

次に右手の親指で左手の親指の下部にある脈を押さえる。

この三カ所の動脈を一緒に押さえてみて、三つの脈拍が少しの遅滞もなく、

三拍子揃って打っていれば危険はない、不揃いで乱れていれば危険ありと

察知して速やかに対策を立てるべし。

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明治元年、上野戦争の際、直心影流十四世の剣豪/榊原健吉は、

この三脈の法をもって危険を予知し、道場の門弟全員を避難させた。

数時間後に大村益次郎率いる砲兵隊のアームストロング砲が

彰義隊の籠る上野の山に放たれたが、

外れた一発が榊原の道場に落下し破壊されたという。


自律神経が不整脈に影響を与えることから医学的にも理にかなっているとあるが、

実行していた当時私は、幸か不幸か、脈の乱れを感じたことがない。


2011年9月7日水曜日

安い電気が買えない

8/24放送のラジオ番組のポッドキャストを

聞くと、首を傾げたくなる情報が流れていた。


東京新聞の記事で、霞ヶ関の電力は東京電力から

ほとんど買っていないという話。


コストカットの理由から

エネット、F-Power、丸紅、昭和シェル石油といった

民間企業から競争入札で一番安い企業から

電気を購入しているとのこと。


上記のPPS(特定規模電気事業者)と言われる企業は、

天然ガスや火力発電で電気を生成することができ、

電気料金は東京電力より2割から3割安いという。


50キロワット以上の電力を使う施設以外の一般家庭には、

安定供給が保証できないため、提供できないことに

なっているらしい。


10月にも東京電力は値上げを予定しており、

賠償金支払いのため、更に値上げされる可能性が

高いということだが、関東地方の庶民は、自家発電

している家庭以外は、あの東京電力からしか

購入することができない。

どうして官公庁だけ安い電気を選ぶ選択肢があって

庶民にはないのか?どういうこと?

2011年8月30日火曜日

映画「未来を生きる君たちへ」


映画「未来を生きる君たちへ」を見た。


原題はデンマーク語で復讐を意味するそうだが、

邦題はなかなかうまくつけられていると思う。


歯の矯正をネズミ口といじめられるエリアス、

母をガンで亡くし、転校してきたクリスチャン。

2人の少年を中心に物語が展開する。


誕生日が同じで隣りの席になったエリアスを

クリスチャンは助けようとするが、

逆に怪我をさせられる。

いままでいじめに屈していたエリアスに、

後日、殴り返して、学校で問題にはなるが、

結局は報復でイジメを封じたクリスチャン。


エリアスの父は、医師で、

虐待が繰り返されるアフリカのキャンプで

医療行為を行っている。

デンマークに帰ると子どもの喧嘩に

割って入った際に子どもの親に殴られるが、

殴り返すことをしなかった。

一緒にいたクリスチャンやエリアスには

殴り返さなかったことを弱虫と取られてしまう。

殴り返すことの無意味さを

子供達に話すが、うまく伝わらない。

それが更なる報復を生む。


正しいことはわかっている、よくないこともわかっている。


暴力での報復が更なる報復の連鎖を生むことを

私たちは歴史的に学んでいるはずだが、

今だに戦争がなくなることはない。

激しい怒りや悲しみをガンジーのように抑え込むことが

常にできるのでしょうか?

エリアスの父は確固たる信念に基づいて

行動しているわけではなく、聖人ではないことが、

後のアフリカでの行動でわかる。

怒りをあらわにすることが未熟な人間と非難できるだろうか?

監督は政治的な映画ではないと語っているが、

911で殴られたアメリカが殴り返す行動に出ている

ことにも疑問を唱えているようにも感じた。


負の連鎖が加速していくが、救いはあるので、

重いテーマであるにもかかわらず、心地良さが残る。


英訳タイトルは、IN A BETTER WORLD、

子供達に争いの少ない世界を残すことができているのかと

考えさせられる。


個人的には今年1番の秀作だったように思う。


2011年8月28日日曜日

グリーンカーテンのつもり ーその後2ー


ぐんぐん伸びる枝葉にびっしりとはっぱが覆う

グリーンカーテンのなること期待させたが、

横に広がらず、夏も終わりを迎えつつあり、

当初危惧していた通り、グリーンネットに近い状態に

なってしまった。

一階に植えた白いゴーヤは、早々と実をいくつも

付けたが、だんだんオレンジになってきたと

思ったら弾けてワニのように口を開けて赤い種を

たくさん落としてグロテスクな最後を迎えた。


緑のゴーヤのように白い小さな種を想像していたため、

意外で驚いた。

調べて見ると、オレンジ色になるのは熟し過ぎで、

赤い種は甘いらしいが、食べる気にならない。


二階の緑のゴーヤは苗が5本あるのに、

一個だけ実が大きくなってきている、8cmほどになった。










これはチャンプルにできるものと思っていたら、



裏から見ると、オレンジ色に.......残念。

2011年8月13日土曜日

イマドキのかりんとう

日頃、お世話になっている美容師さんから、

東京へ行くなら銀座の「たちばな」という小さな店舗のみ

で販売されているかりんとうを買ってきてくれないかなぁと

言われたが、地下鉄銀座駅から距離があるので、

田舎者には迷うだけだからイヤと却下していた。


ネットで調べると違う店だが、どうやら東京駅で

かりんとうが買えるらしい、別の店でもいいから

かりんとうが食べたい!と言い張るので、

東京駅地下1階の「グランスタ」まで

足を伸ばすことに。

迷ったり、混んでいる可能性を考慮して

時間の余裕を見て切符を購入、店舗も簡単に見つかり、

人もまばら、だが、ロープが張ってあって入れない???


「どこに並べばいいですか?」と店員さんに聞くと、

「あちらに並んでいただいて順番にお呼びします、

10分ぐらいでお呼びできると思います、ちょっと

取材が来てますけど...。」


店舗の向かいにこちらもロープが張ってあって

驚きの長い行列が!新幹線に間に合わないかもしれないので、

諦めようかと思ったが、折角なので並んでみた。











テレビの取材クルーが、行列に並ぶ客にインタビューしている最中だった。


「こちらのかりんとうをお求めになるのは初めてですかぁ?」

などと、見た事のあるインタビュアーがにこやかに

質問している。


目立ちたくない症候群なので、クルーと目を合わさない

ようにして、なんとかテレビに映されずに済んだ


味が12種類もあるかりんとうで、思わず、

10種類も買ってしまった。

あとでわかったが、以前からテレビで紹介されていて

通販もやっていないため、常に行列になる店らしい。


正直、昔食べた黒砂糖がコッテリしたかりんとうの

イメージしかなかったので、かりんとうかよと思って

いたが、イマドキのかりんとうは、ちょっと違う!

まだ3種類しか食べていないが、きんぴらごぼう味の

甘さと辛さがうまく混在しているのがなかなかウマい。













例の美容師さんの

「ここ有名だよ、前に食べたことあるよ」

って言葉に、食べたことあるのかよと

少々ガッカリしたが、心待ちにして

待っていただいていたようだった。