2011年4月13日水曜日

またも無念の母の涙ー「闇サイト」殺人

以前も日記に書いたが、
どうしても許せない事件がある。

名古屋「闇サイト」殺人事件。

12日、名古屋高裁は、
死刑判決を受けて控訴を取り下げ死刑が
確定した一人を除く、二人に無期の判決を
いい渡しした。
一人は一審で死刑判決を受けたが、裁判長の

「利欲目的のみで何の落ち度もない被害者を殺害した
 残虐な犯行で社会的影響も大きいが、
 死刑選択がやむを得ないほど悪質とは言えない。
 ネットを通じて知り合った素性を知らない者同士の犯行は、
 意思疎通の不十分さから失敗に終わりやすく、
 メールの履歴などで発覚が困難とも考えがたい。
 他の強盗殺人などと比べて過度に強調するのは相当ではない」

との理由で1審判決を破棄した。

もう一人は、自首したことが考慮され無期となった。

上記の裁判長の判決理由がよくわからない。
失敗に終わりやすいかどうかの問題ではなく、
判決によって事件防止になるかどうかの問題。
闇サイトの規制が難しいことも理解できていない。

結婚をひかえて、ただ道を歩いていただけの罪のない女性を
金銭目的で誘拐し、命乞いする被害者にビニールを被せ、
殴り殺し、母親に誠意ある謝罪をすることもしない人間たちに、
“矯正可能性もある”とは、信じがたい認識だ。

母娘二人で暮らしてきて娘の成長を楽しみにして
いた母親の気持ちを思うと胸が張り裂けそうになる。

事件は、自分の近隣で起こったこともあり、
母親が呼びかけている加害者全員死刑嘆願署名を集め、
直接母親に励ましと加害者への怒りのメールを送ったことがある。
その後、丁寧な返信をいただいたこともあって、
判決に注目しているが、またも無念の涙を会見で
見ることになった。

2007年から戦い続けているが、少しでも事件から
離れ、ご自分の人生を送って欲しい気持ちもあるが、
何年経っても悲しみと怒りから逃れる日は来ないのかも
しれない。

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