2012年10月19日金曜日

ちょっといい話…でいいよね。

地下鉄での出来事。

私はというと、
デッカいリュックをしょって
手には、生け花の花材を
入れた長い花袋と
ずっしり重い紙袋を持って、
お気に入りのポッドキャストを
聞きながら
イアホンを両耳に入れて
優先席の前に立っていた。

その時にもよるが、
リュックを下ろして
荷物を抱えて座っても
降りる時にまた背負って
荷物を持ち替えて、
人をかき分けてというのが、
かえって面倒なので
立っていることが多い。
今日も、邪魔にならないように、
連結近くの優先席に
座っているご老人の前に
立っていた。

ある駅で、目の前のご老人が降車し、
別の男性のご老人が
私の目の前の席に座られた。
ふと見下ろすと、
そのご老人が私に向って
なにやら話しかけている。
慌ててイヤホンを外し、
聞き返すと、
意外な言葉が返ってきた。

「荷物お持ちしましょうか?」

「いえいえ大丈夫です…。」と
慌てて答える私。

荷物を抱えて立っている人の
前の席に座ったことを
申し訳なく思われたのかもしれないが、
複数の人間を恐喝し、
コンクリート詰めして殺すような
信じられない悪魔がいるこの国に、
こんなにも心やさしい人がいるのかと、
つり革を持ちながら
ウルウルしそうになっていた。

私が先に降りそうだったので、
「ありがとうございました」と声をかけ、
目があったので、軽く会釈して降車した。

駅の階段を登りながら、
女性ならまだしも、
オッサンに男性のご老人が、
情けをかけるのは、よっぽどのことで、
よっぽど、疲れ切ったヒドイ顔をして
立っていたのかもしれんと思うと、
複雑な気持ちになってきた。

いやいや、
とんでもなく心優しい人に
出会ったことには違いないのだから、
素直にちょっといい話...
ということにしておこう。

2012年10月4日木曜日

腹痛で放棄する人なんて...って言うけど

自民党総裁選で安倍晋三氏が選出された。

以前、首相の座をお腹が痛いからと
放り出した人を選ぶなんてと
揶揄されることがあまりに多い。

特に、
安倍氏を支持しているわけではないが、
命がけで一国の舵取りする立場で、
たかが腹痛ご ときでという
言われようには
一言書かずにいられない。

安倍氏は潰瘍性大腸炎を
患って政権を放棄したが、
今は新薬が認可され、
服用することで、
健康体になったと
本人の口から語られている。

かつて私も同じ病で10年以上苦しんだ。

文字通り大腸に潰瘍が出来る病で、
発病当時は厚生省指定の難病の一つで、
激しい下痢、発熱、下血が続き、
食べ物が大腸を通過すると
潰瘍に擦れて更に症状が悪化するので、
回復するまで点滴のみで栄養分を摂取し、
一切食べられない。
一日、20回以上トイレに駆け込む、
出た途端にトイレに入る状態で、
泣きながらトイレの前を
行き来したことを思い出す。
一旦回復しても、
食べ物を入れ始めるとまた再発、
再入院の繰り返しで、
10年目内科治療不可を宣告され、
大腸全摘手術を受け、
病気と縁が切れた。

一小市民である私と
一国を左右する立場の安倍氏を
一緒にはできないが、
これに近い状態で病を隠し、
オシメをしながら
日本の舵取りを続けることが
果たして正しい判断だったろうか?

それを職務放棄と責めることは
酷ではないかと思う。

ただ、潰瘍性大腸炎は、
初回で完治する人がまれにいるが、
再発するとほぼ完治にいたることがない。
薬を飲み続けているということは
完治していない可能性が高い。

私が調べたところでは、
この新薬は私が治療していた頃の
薬と成分に変わりはなく、
大腸に届いてから成分が溶け出すように
改良されたもののようだが、
薬は飲み続けることで、
効果が薄れることもあるし、
首相の重圧でストレスが増え、
病気の勢いが止められなくなったら
という心配は拭いきれない。

私は、免疫抑制剤である
ステロイドを併用していたが、
これも服用しているとすれば、
免疫力が低下し、
風邪などの他の病気になりやすいので、
更にこの国難を乗り切れるかどうかが心配だ。

2012年9月25日火曜日

世界一贅沢な旅をしたスケッチブック

















“SKETCHTRAVEL”

この壮大な企画を知ったのは、
WOWOWでのドキュメンタリーだった。
トイストーリーなどを手がけた
アートディレクター堤大介氏らが企画し、
一冊のスケッチブックの一頁に1人の
イラストレーターに描いてもらい、
また別のイラストレーターに手渡され、
旅しながらなんとも贅沢な
スケッチブックに成長していく。
旅を終えたスケッチブックは、
オークションにかけられ、
その収益金がRoom to Readに寄付される。
そして出版されたレプリカの印税も
寄付される。

この70枚ものイラストの
最後を飾るのが宮崎駿氏、
堤氏は、宮崎氏の姪と
結婚されているそうだが、
スケッチブックを
手渡された宮崎氏、
忙しい時期の依頼に
(ポニョの時期かな?)
文句をタラタラ言いながら
素晴らしいスケッチを残すあたりは、
さすがだ。

当初8000円ぐらいと
聞いて諦めかけていたが、
アマゾンで検索すると、
2000円台!これなら買えると購入。

(間違って英語版を買ってしまった…
 日本語版は3000円台ですが、
 現在品切れのようです)

興味のある方はこちらへ。

http://www.sketchtravel.com/?lang=ja

2012年9月17日月曜日

人は「それでも生きていく」のだ

録り溜めていたドラマ
「それでも生きていく」を一気に見た。

重いドラマであることはわかっていたので、
気持ちが向くまでなかなか見ることができなかった。

湖畔の釣り船屋を営む父と暮らす洋貴。
15年前、妹が友人の文哉に殺され、
父は出所した文哉を探し出し、
殺すことを生きがいとし、
離婚した母も加害者家族に
嫌がらせをすることに生きがいを
感じていた。
やがて洋貴は、双葉という女性と知り合うが、
双葉は妹を殺した文哉の妹だった。
嫌がらせをやめてもらうように、
近づいたのだったが、次第に心を通わせ、
被害者家族と加害者家族が、
徐々に絡み合って行く。

殺人事件の被害者家族と加害者家族を
同時に描いて行き、
双方の苦しみが見事に描かれている。

世間の中傷を受けて、名前や住所を変えながら
ひっそりと生きている加害者家族。
15年経っても昔を思い出しては抑えきれない
怒りに苦しむ被害者家族。

加害者家族に対して冷静に対応する被害者家族。
しかし、ちょっとしたきっかけで、
心の奥に押し込めていた煮えたぎる怒りが
噴き出し、加害者本人に向けるべき怒りが
加害者家族に向いてしまう心情がよく描かれていた。

被害者の母役の大竹しのぶの演技がドラマ全体を
引き締めていた。
次男の養子先で、
殺された娘への想いを語る長台詞のシーンも、
加害者本人に出会い震えながら
徐々に怒りを爆発させる
シーンは鬼気迫るものがあった。

それでいて、
洋貴(瑛太)と双葉(満島ひかり)のやり取りは、
アドリブのようで、
その軽妙さが張り詰めた空気を和らげ、
小田和正の主題歌、辻井伸行のピアノも
美しい自然と相俟って重いテーマを
優しくしている。

みんな一つの事件に、
人生を振り回され、台無しにされ、
すべてを捧げながら、
生死ギリギリのところで生きている。

人はそれでも生きていくのだ。

http://www.fujitv.co.jp/ikiteyuku/index.html

2012年9月15日土曜日

最近気にしてること

女性は、
子供の頃から自分のことを
『私』と呼んで、
大人になっても
『私』と呼んでも
なにもおかしくはないが、
男性は、子供の頃、自分を
『僕』と呼びながら、
いいオッサンになって
自分のことを『僕』と呼ぶと
女性におちょくられたりする。

「僕はそう思うんだけど…」なんて言うと、
「僕はそう思うんだぁ(半笑)」なんて、
いい歳して自分のことをボクなんて言って!
的におちょくられて復唱されることがある。
小馬鹿にされてると思うと、
自分のことを言いよどんでしまったりする。

じゃあ、どう言えばいいんだ?

『私』ではプライベートで固すぎるし、
『俺』では、使えない場面が多いし、
『自分』では、軍人みたいだし。

単に、おちょくられやすい
ワタクシのキャラの問題かもしれないが、
いつでも使える言葉はないものだろうか?

ってことを気にしている今日この頃。

2012年8月12日日曜日

あまいのしょっぱいの

いつからか、朝、外出前に
ブドウ糖を舐める習慣になっている。
なにがきっかけか忘れてしまったけど、
何故か病院の売店によく売っていて
ゴツゴツしたカケラをほおばってほっぺたが、
突き出るぐらいのものを
噛まないで舐め続けることで、
体調が悪い時も元気になるような気がする。
最近、在庫が尽きて探すのだが、
見慣れないパッケージのブドウ糖を買ってくると、
丁寧に一個づつ袋に入ったもので、
「口溶けがいい」とか書いてあって
口に入れるとすぐ解けてしまう。
ブドウ糖はこんなんじゃない!
もっとゴツゴツしてるやつなのだ!
結局店頭で探し出せず、
ネットで大人買い。これでしばらく安泰じゃ!

猛暑の続く今日この頃、
20代の女性が室内で水分補給をしていたにも
かかわらず、熱中症で病院に運ばれたという。
ちゃんと水分とっていたのにと、
不思議がっていたそうだが、
原因は塩分不足だそうだ。
スポーツ飲料でもいいが、
塩を舐めるのも有効だそうな。
超汗かきの私は、暑くなると、
塩アメを舐めることにしている。

ようするに、今、あまいブドウ糖と、
しょっぱい塩アメを両方舐めている状況にある。

体がわけわからなくなってやしないか?
糖尿になりたいのか高血圧になりたいのか
どっちやねん!と
体に突っ込まれそうな気がしてきた。
両方だったりして........。

2012年6月26日火曜日

ガラパゴス化に同意

映画監督、園子温氏が、
新聞にコラムを寄せていた。

今の日本映画界は、
国内でしか理解されない映画ばかりだと言う。
ガラパゴス島で独自に進化を遂げた
動植物に例えていた。
よく考えると、
園子温監督の作品は全く見ていないが、
この意見には同意できた。

ドラマで人気を博した作品を映画化して
更に、映画も続編化させて
次も見させようとする作品の多いこと。
ヒドいものは、一つの作品として成立しておらず、
最後に予告編を付けしまうものもあって、
それに料金を払わされることの不愉快さを
味あわされる。
結局、映画館に足を運ばせようと、
あの手この手で誘って、
ドラマが当たっているから
そこそこいけるだろうという
リスク回避の意図が見え見えなのも興ざめする。
これでは、世界に通用する映画にはならない。
といいつつも、かく言う自分も
ドラマを面白く見ていたりすると、
商業主義の罠に引っ掛かってしまうこともある。

「おくりびと」の登場で、
邦画界の方向性が変わっていくものと
期待していたが、
かつての角川映画の手法に近い超商業主義映画に
逆戻りしてしまったように思う。

結局は、鑑賞する側の問題ではあるが、
今の日本にはアートを
育む土壌がないのだろうか?
今、国がアニメ、コスプレを
支援しようとしているが、
国を挙げて育んできたわけではなく、
マーケットとして成長してきたから、
支援を思いついただけで、
利用しようとしているようにしか見えない。

2012年6月23日土曜日

終わりなき戦い2 ― 人生の縮図 ―

体外衝撃波尿路結石破砕術を終え、退院した。
痛み止めを入れていたためか、
さほどの痛みも感じず、
8年前に受けた時とそれほど
変わりがなかった。
結果的には、2.3cmの巨大な石のため、
ほぼ一時間衝撃波を受け続けたが、
わずかなカケラが出ただけで
全壊には至らなかった。
ヒビが入っていれば、
今後全壊する可能性もあるが、様子をみて
今後の治療方法を決めていくことになった、
まだまだ戦いは終わらない。

わずか3日の入院ではあったが、
入院すると様々な人生に遭遇する。
向かいの男性は、膀胱ガンで膀胱全摘、
小腸で膀胱を作ってつないであるが、
抗がん剤投与のため、再入院になった方。
隣の男性は、向かいの男性によれば、
同部屋の人間とは話しをせず、
看護婦とは嬉しそうに話すヤツだから
挨拶せんでいいとのこと...。
歩行困難でリハビリを行っているが、
どうやら身寄りは兄だけで一人暮らしらしい。
兄夫婦が面会に訪れたら退院するつもり
だったらしいが、兄嫁と思われる女性が、
「まず歩けないと無理だわねぇ。」
と何度も繰り返す声が、
カーテン越しに聞こえてくる。
明らかに、同居、看護に
難色を示しているのがわかる。
結局男性は、特に治療をしないまま、
入院が延長されたようだった。

かつて私が入退院を繰り返していた頃、
垣間みてきた人と人生を思い出した。
まさに、病院は人生の縮図。

夜中にけたたましい足音がして目が覚める、
隣の個室で医師や看護士が出入りしているようで、
緊張感が伝わってきてなかなか寝られない。
結局朝方、家族と思われる泣き声が
聞こえてきたことがあった。

大部屋の隣のベッドに入院される、
知的そうでしっかりされた老人が、
夫人を連れて挨拶に来られた。
一ヶ月後、夜中にトイレに行こうと
廊下に出ると、奇声をあげながら手すりを
外そうとしていて、看護士数人に
取り押さえられている老人がいた、
隣のしっかりしていたはずの老人だった。
その後、夫人に付き添われて個室に移っていった。

私と同じように入退院を繰り返す
障害を持った男の子がいた。
私が動けない時、
お茶を汲んできてくれたりするやさしい子で、
愛嬌もあって他の入院患者にも
人気のある子だった。
いつも入院する時は、彼がいるか探して、
退院する時も顔を見せてから病院を出る。
彼も同じようにしてくれた。

そんな繰り返しの中で、
外来で病院を訪れた時に、
ついでに病室を覗いてみると、
彼は入院していなかった。
悪化していないんだなと安心した時、
主治医が通りかかったので、
彼のことを尋ねてみると、
最近亡くなったと聞かされた。
肝臓が修復できないほど、
ボロボロになっていたそうだ。
彼がいた養護施設のそばを通るたびに、
彼の笑顔を思い出すようにしている。
もっと生きたかったであろう彼の笑顔が浮かぶと、
どんなにボロボロになっても、
生き抜かなければと思わされる。

2012年6月21日木曜日

終わりなき戦い

市バスに揺られていると、軽い腹痛を感じた。
それが徐々に左脇腹に移り、強まっていき、
意識が薄らぐほどの激痛に変わった。
あーまたきてしまった!

8年前、腎臓結石が発覚して、
体外衝撃波尿路結石破砕術を受けたが、
骨の裏に隠れていたとか、尿酸結石なので
レントゲンに映りにくいとかで割り切れなかった。

そして5年前、2.5cmにまで成長してしまい、
割ることができないとの判断から、
左の背中から穴をあけて摘出。

それから手術を受けた大学病院で検診を続けてきた。
検査結果は、常に

"8mmの結石が2個、
排出するかもしれないが、破砕することもできる"

だったので、痛みもないので様子を見ていた。

そんな経過で、この激痛が起こった。
検診してた大学病院では、
来月もう一度検査してなんてのんきなこと
言ってるので、開業医に相談して
早く処置してくれそうな病院に行くと、
CT検査の結果、なんと、
2.3cmの石が尿管を塞いでいた…。
5年近く検診を続けてきたのに、
何故わからなかったのか?
CT検査は高額なので
いつもエコーとレントゲンだけの
検査だったが、それで把握できなかったのか?
どうにも解せない。

結局、最近は
体に穴をあけずにレーザーで破壊する
手術ができるようになったそうだが、
全身麻酔が必要で
8月まで待たなくてはいけないので、
通常の破砕を、
数回の入院を経て行うことにした。

尿酸結石の場合、アルカリ性にする薬を服用し、
プリン体摂取を避ける以外、石ができないように
予防する完全な方法はないようだ。
同様の症状をお持ちな方がいれば参考になるかと、
なるべく詳しく書かせていただいた。
一生悩まされると思うと、ほんとにウンザリする。

2012年6月19日火曜日

やっぱりお前か!これが証拠だ!

先日、明日履いて行くつもりの靴下を
カバンの上に置いて風呂に入って
出てきたらカバンより高い位置のイスに
引っ掛かるように靴下が乗っかっていた。
これは、アイツの仕業に違いない…。
今日も同じ場所に使用済みの靴下と
これから使用する靴下を並べて置いて、
ちょうどその位置が画面に入るようにiPadを
セットし、ムービー録画したまま入浴した。

部屋に戻って見ると、靴下が消えている、
というかまた高い場所に乗っかっている。
シメシメ…iPad再生。
2つの靴下がしばらく映っていたが、
犯人、愛犬のモモが登場、何の迷いもなく、
靴下をくわえて2つとも高く投げ上げた!!

届かないところに乗っかった靴下を
しばらく見上げた末に
いつもの寝床に入って行った。

笑った笑った!

(残念ながら、自室があまりに乱雑なため、
 映像をお見せすることが出来ませんことを
 お詫びいたします。)

これが証拠だ!と
モモの顔の前で再生するも、
自分じゃないも~ん顔。

私がいるときは、
靴下があっても投げ上げたりしないのに、
コソコソしやがって!愛いヤツじゃ!



2012年4月15日日曜日

コイツ、喜んでいるだろうか?

昨年9月に日記で書いた
拾ってきた流木(写真①の左下)。












台風で流されたものだけに、
木目の奥まで、砂が入り込んでいて
小石もめり込んでいる状態だったので、
しばらく風雨に晒してから、
鉄ブラシで何度もかき出して、
柿渋も何度か塗ってようやく
それらしくなってきた。
木目にそって金色をわずかに入れて完成。

この4月13~16日の花展で、
ようやく使ってみることにした。
数カ所空いた穴から手を突っ込んで木から
花々が芽吹いてきたように
生けてみたがどうだろうか?(写真②)














生け終わって見ると、
これは何の木でどこの部分なのか、
どこで命を育んでいたのだろう
という思いに耽った。

台風によって流れ流され、
土木事業所で拾われて、
変人のオッサンにもらわれて、
色を塗られて、今、デパートの
催事場でスポットライトを浴びている。
どこかで花や葉を付けていた頃、
デパートに飾られるなんて
想像していなかっただろうと思うと
なんだか運命というのは面白い。

こういうのも運命の出会いというのだろうか?
コイツ、喜んでいるだろうか?

2012年4月12日木曜日

中川幸夫という人


先月30日、
前衛華道家・中川幸夫が92才で亡くなった。

草月流/勅使河原蒼風、
小原流/小原豊雲と
同時代に活躍した孤高の華道家である。

3才の頃に脊椎カリエスを患い、
背骨が曲がったままに
なってしまう。






23才の時に叔母の影響で池坊の生け花を習い、
才能を認められるが、作品に対する意見の違い、
家元制度に反発したことから池坊を破門され、
以後、どこの流派にも属さず、弟子も取らず、
孤高の創作活動を続ける。

出身地の丸亀市から同居人半田唄子とともに
暮らした東京での極貧生活の壮絶さは、
早坂暁氏の「華日記/昭和生け花戦国史」に
その詳細はよく描かれている。
















添付画像は、ガラス花器にカーネーションの
花びらを詰めてそこから流れ出る血のような
赤い液をも表現するというなんとも
グロテスクでエロティックな作品
代表作「花坊主」である。


















正直、前衛的な作品群は理解を超えているが、
いわゆる生け花らしい生け花の作品も写真として
残っているが、その才能は明らかで、
基礎を踏まえての前衛的な
チャレンジをしていたことがよくわかる。

近年は、書家として映画「たそがれ清兵衛」の題字や
古田織部賞を受賞したことで評価を高め、
生活も安定していたのかもしれないが、
どこにも属さず、創作活動のみに邁進できることは、
理想的ではあるが、極貧の中で創作を
続けることは並大抵の精神力ではない。

流派を背負う重圧やしがらみの中で
創作する家元より、貧乏でも、純粋に
創作への情熱を持ち続ける方が、
長生きするのかもしれない。

ご冥福をお祈りする、合掌。

2012年4月10日火曜日

どうだ!「月に雁」

納戸の書棚の整理をしていたら、
古い切手のアルバムが二冊出てきた。
幼少期に切手収集に夢中になっていた頃があった。
魚、鳥、動物、花、国定公園、オリンピックのシリーズ物、
天皇陛下在位50年記念やお年玉切手シートもある。
ピンピンの新品、
板垣退助の百円札と十円札なんかもある。
極めつけは、800円と高価な切手「月に雁」
ネットで調べると、
売値が9000円から10000円になる。

















懐かしさはあるが、
それ程の愛着もないので、
売ることにした。
買い取りは、おおむね予想を下回ることが多いので、
すべてひっくるめても、
2000円以上5000円以下ぐらいとちゃうか?
との想定を持って、切手商会に向かった。

雑居ビルの一階の奥を突き当たって
さらに細い通路を曲がったさらに奥にあった。
チケット情報のチラシが外壁一面に貼ってある。
切手の売買よりもチケットショップが
主流になっているようだ。

切手の買い取り希望の旨を伝えると
カウンター横の丸いすに案内され、
「沢山ありますが‥」と
今日中に鑑定できないかもしれませんがの
ニュアンスを含めつつ
二冊のアルバムを置く。
「拝見します。」と言い終わると、
パラパラとめくっていく。
アレアレ...そんなに早く鑑定できるの?
と思っていたら、
案の定、「月に雁」で手が止まる。
どうだ!「月に雁」持ってるぜ!の目線を
送りながら見ていると、
担当者はピンセットで丁寧に引き出し裏返す。
ちょっと黄ばんでるけど、シワも折れもなく、
綺麗なものだ。
ピンセットでしまうと、
また前の調子で簡単にページをめくり終わった。

値がつくのは、「月に雁」だけか…と思っていると、

「未使用のものは、ご使用いただけますし、
記念としてお持ちいただければ良いかと思います、
ありがとうございました。」

と半笑いで言い終えた。

…………。
無価値かよ…。

内訳やらどれがいくらなのかと
突っ込んで聞いてやろうと思っていただけに、
想定外の結果に小っ恥ずかしくなり、
私の「月に雁」の何が悪いの?と尋ねることもできず、
逃げるように切手商会を後にするのであった。

2012年3月19日月曜日

「大泥棒ホッツェンプロッツ」

このタイトル、この装丁を書店で見かけた時に、
思わず、懐かしいと叫んで手に取った。

文庫本とあるが一回り大きいサイズで600円!
即買いする。

過去のことを押し出されるように
忘れてしまうワタクシの体質。
基本的に絵本だと記憶していたのに、
そこそこのページ数のドイツの童話だ。

おばあさんは、回すと音楽が流れる
新式のコーヒー引きを
もらって以来、ひなたのベンチに座って
何度もコーヒーを引いていました。
それは、孫のカスパールと
その友達のゼッペルが誕生日のお祝いにと、
作ってくれたものでした。
そこへ大泥棒ホッツェンプロッツが現れ、
コーヒー引きをおばあさんから奪って行きました。
それを知ったカスパールとゼッペルは、
コーヒー引きを奪い返しに行きます。
罠を仕掛けて大泥棒ホッツェンプロッツを
誘い出しますが、逆に二人とも捕まってしまいます。
そのうち一人は、
魔法使いのペトロジリウス=ツワッケルマンに
売り飛ばされてしまいます。
そこで、捕われてスズガエルにされてしまった
妖精アマリリスに出会います。
アマリリスを救うために脱出をはかるが、
カスパールとゼッペルは、
無事脱出できるか?アマリリスを救えるか?
コーヒー引きを取り戻せるか?というお話。

最後まで読んでも、お話に全く記憶なし…、
驚くべき記憶力のなさ。

変装のために、賢いカスパールと
おトボケのゼッペルは帽子を入れ替えるが、
それも後々の伏線になっているし、
よく練られているお話でした。

「大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる」
「大どろぼうホッツェンプロッツ三たびあらわる」
の続編もあるので、読んでみようと思う。

おばあさんのつくった
クリームをかけたプラムケーキが食べたくなります。

2012年3月11日日曜日

世間の目を気にしろ!

真っ白に黒い大きな文字、露出の全くないこの人。
どういう思考をもった人なのか?という興味から
本を手に取った。

“斉藤一人「仕事は面白い」”



口語体でわかりやすい文体だが、
唐突に“みっちゃん先生”だの
お弟子さんと言われる名前が出てきて戸惑うが、
どうも講演を口述筆記したもののようで、
同じ内容が繰り返し出てきたりする。

“神様”というワードがかなりの頻度で出てきて、
信奉者を集めて話しをする場があって、
宗教的な匂いがするが、
いわゆる、教祖的存在ではあるようだ。

天国言葉というのがあって、人を褒めたり、
ありがとうを多く口から発することで、
自ずと環境が変化していくとある。

そうなんだろうなとは思うが、
嫌いな上司にも「感謝してます」って
言ってごらんなんて…
かえって自分を偽っているようで、
ちょっと素直に取り入れずらい。
自分は、信奉者にはなりそうもないが、
結局、この手の本は、取捨選択すれば
いいのではないかと思う。

だが、長者番付に出続けている筆者だけに
なるほどという記述も多い。
筆者は、買った人に損させないように
話しているという。

“よく世間の目を気にするなというが、商売は、
  世間の見る目を軽んずれば成功法則から外れる。”

“世間の目が大切なことを一番知ってるのは、
  詐欺師や悪人、善人はなまけものが多いから
  騙される。善人は悪人より頭を使わなければ
  いけない。”

“筋の通らない生き方をしちゃダメ。
 「資生堂にお世話になってるけど、
  一人さんの化粧品使ってます」
  って言う人がいるけど、向こうを使えよって。”

あまり中身を書きすぎると、
売り上げ妨害になるので、
ここまでにするが、

自分が物作りをする時に、
自分の作りたいもの優先したくなるが、
8割か9割は、世間のニーズにあったものを
作る必要があると最近痛感しているので、
再認識することできた。

結局、商売が上手くいかないのは、
自分が魅力的じゃないから、
世間が喜ぶことをしていないから。
自分が魅力的になれば、
仕事も楽しくなってお金も入ってくるということ。

でも、ここの化粧品使ってますって
あまり聞いたことがないなぁ。
若い女性に受け入れられにくい
デザインのような気がするけど、
儲かっているから使ってる人が
たくさんいるんでしょうな。

2012年3月10日土曜日

良い客なんですよ私

フラリとごヒイキのカレーチェーン店に入って
カウンター席に腰掛け、今まで食べたことのない
オムエッグハッシュドビーフを注文し食し始めて、
皿から顔を上げた目の前の壁に
黒い小さい虫がはっているのが見えた。
ハエかなと食しながら凝視すると、
どうやら小さいゴキブリのようだった。
店員さんを呼んで、
「ゴキブリがいますよ」というのも
カウンター席なので、
隣の席の客に聞こえてしまうのも
イメージダウンになるのでちょっと言えない。
黙って帰るのも不親切かなぁと思いながらも、
食しながら策を考えた。

結局、ソイツは食べ終わるまで
細かく動いてはいるものの
視界の外から消えなかった。

精算時に、店員さんに小声で
「小さいゴキブリがいたから
処置した方がいいですよ」と
言うことにしようと思って離席しようとしたが、
イヤイヤ、店員さんが言われた後に
見に行っていなかったら、
嫌がらせと思われはしないか?

そこでとった行動は、
紙ナプキンで幼少のゴキブリを
プチュッとつまんで駆逐。
食べ終わった皿の横に、
ゴキブリが見えるようにナプキンを開いて
置くことにした。

レジがカウンターの左横だったので、
清算している時に、皿を下げにきた
音が聞こえたが、右に向くことができず、
そのまま店を後にした。

これって、
さりげなく教えてくれた良い客のつもりだったけど、
ひょっとして嫌みに取られたかもしれんと
思い始めた。

良い客なんですよ私、
嫌みに取られなかったことを
願いつつ帰路についた。

2012年2月29日水曜日

100%電気自動車

車検の時期が来て、長い付き合いの担当者から、

「代車はいりますか?」との問いに、

ちょうど、使う用事があったので、

「お願い、良い車じゃなくてもいいよ。」

と言っておいたが、自分の車を持って行くと、

「用意しときましたよ、電気自動車。」

「えっ!乗り方一緒?」

ビビリのわたくしに対して、同乗して社屋の周りを
一周させてくれた。

う~ん、進化しておる。
車好きの方からみればあたりまえかもしれないが、
車オンチのわたくしからみれば、なんでハンドルに
こんなにボタンがついとるねんレベル。

パソコンのスイッチを入れるように、
ボタンを一押しでインターフェイスが点灯、
「今日も安全運転でお願いします」と
おしゃべりになるし、
シートベルトをつけないと発車できない。

バックすると、カーナビ画面に後ろの映像と
駐車位置の枠が表示される。
ワゴン車や高速バスの運転席では見かけるが、
コンパクトカーにもあるのかと感動。
運転自体は同じなのでもう大丈夫と一人で運転。

発車、減速時には、ウィーンという心地よい音が
微かにするだけで、やはり静か。
周りに音が聞こえないことが車の接近を察知できず、
危険だという報道があったので、
車外からはもっと静かなんだろうと
一旦停止して、音を聞いてみるがやはり静か。
フムフムと乗り込んで車庫に駐車しようとしたら、
パーキングが解除できない!
何度「P」を押しても
「パーキングを解除してください」の表示が出るだけ。
冷や汗が出るところでシートベルトをしていないことに
気づいて装着して無事、解除できた。

どうやら、電気自動車を代車にしたのは、
この際、試乗させてご成約に持ち込もうとの
魂胆もあるだろうが、代車のガソリン代節約の
意図があるのかもしれない。

ガソリンより安く、エコなんだけど、
愛知県内で充電できる場所は、
15箇所、8箇所追加予定、
自宅で充電するための工事は10万円かかる
のだそうだ。マンション住まいの人はどうすんの?
ハイブリッドじゃないので、
まだまだ整備が進まないと普及は難しいと思うが、
N社は思い切ったものだ。
最も、車体自体のお値段がかなりお高いので
わたくしには無縁の車。

「いいでしょう?」との担当者の言葉に、
補助金も出るし、下取り代もいい値がつくし、
この際、買いませんか?の意を察知するが、

「ロト6でも当たったら考えるけどな、ハハハ」
と薄い返しをするだけ、復興宝くじの購入すら
躊躇する貧乏人に買えるはずもなし。

担当者の苦笑いに、
貧乏人に電気自動車すすめても無理か
との意を更に察知する。

バックする際に駐車場の柱にぶつけ、
柱の形に凹んだままの愛車に
乗って帰宅、雑に扱えるコイツが一番落ち着くわ。

2012年2月23日木曜日

死刑弁護人

前回の日記を書いた後、10月に放送され、
録画したまま見ていなかった番組を思い出した。

「死刑弁護人」(芸術祭参加作品)

光市母子殺人事件の被告を
弁護した安田弁護士のドキュメンタリー。
彼は、死刑反対論者で光市のケースのように
被告が犯行を認め、状況証拠もハッキリしている上で、
無期に持ち込もうとするやり方に
鬼畜などと呼ばれ、抗議の手紙なども
番組内で多数紹介されていた。

彼はかつては学生運動に奔走する活動家であった。
司法試験に合格した際も、裁判官や検事になるという
国家権力側に付くことは全く頭になく、
迷わず弁護士を選んだという。

そして、弁護士が敬遠しがちな話題性が高く、
不利な弁護を多く取り扱ってきた。

新宿西口バス放火事件
名古屋女子大生誘拐殺人事件
オウム真理教事件
和歌山カレー事件など。

決して勝ち続けているわけではない。

バス放火事件では、無期に持ち込んだが、
被告人は獄中で自殺した。

名古屋の事件は、被告は死刑判決を受け、
事件を起こしてしまったことを深く後悔しながら、
死刑は自分を最後にして欲しいと
安田氏に訴え死んで行く。
安田氏は処刑後の首に縄の跡がついた遺体を見ながら
救えなかった無力さを痛感したという。

オウム真理教の麻原被告は死刑判決を受ける。

和歌山カレー事件は、林被告から直接、
獄中からの手紙で弁護を依頼される。
この事件は、私個人も林被告の犯行なのか
疑わしいと思っている。
被告が犯行を否認しており、決定的な証拠がない。
林被告は、保険金詐偽で8億もの金を得ており、
決して善人とは言えない。
贅沢な暮らしをしている被告を
落としいれようとする人間がいても不思議はない。
安田氏は、これほどまでに金にこだわる人間が、
何の利益のない事件を起こすはずがないという。

カレー鍋の周辺で林被告が不審な動きを
していたという近隣者の証言は、
16m離れたカーテン越しの二階から
車庫のアクリル板の屋根を通して目撃したという。
安田氏の検証結果では男女の判別もつかなかった。
80人の捜査員で林被告の自宅が捜索され、
4日後にヒ素が発見されたが、
台所の流しの下に白蟻駆除と書かれた容器から
発見されたのだが、何故そんなわかりやすい場所で
4日もかかったのか?
林被告がヒ素をいれて運んだとされる
青い紙コップは、鑑定に出され、
ヒ素が検出されたが、証拠品として保管されている
紙コップは白だということがわかった、
これは捏造されたものではないか?
などという疑問点があるという。

彼は、世論を煽って事実を捻じ曲げて
しまうことがあるとして、
マスコミを極端に嫌っている。

カレー事件の報道が盛んな時期は、
林被告は犯人であるかのような
植え付けがあったように思う。
情報捜索されることは、大変怖いことだ。

このドキュメンタリーの中でも、
安田氏が雨に濡れないように
記者に傘をさしかけるシーンが挿入されている。
これだけでも安田氏に対する印象を
大きく変えてしまう。

私は死刑廃止に反対だし、
光市の事件での対応は死刑制度廃止に
絡んだ対応であって間違っていると思っている。

安田氏は、凶悪な犯罪を起こした犯人でも
必ず更生できると思うかとの問いに、
更生しないことが想像できないと答えている。
彼は性善説に基づいて行動している。

自宅にろくに帰らず、事務所にマットレスを引いて
弁護を続けている安田氏は、
弱者救済の人権弁護人なのだろうか?
死刑廃止を実現したいだけなのだろうか?

マスコミ報道に踊らされず、
客観的に情報を咀嚼しなければと考えさせられた。

だが、原発情報でもわかるように、何が正しいのか
正しくないのか判断することすら難しいのかもしれないと、
不安になってしまう現実もある。

2012年2月21日火曜日

勝者なんてない

「勝者なんてない」
光市母子殺害事件の最高裁判決が出た。

死刑。この判決に対しての本村氏のコメントが、
「結局、勝者なんてないのだと思います」だった。

感情を押し殺した発言が胸を打つ。

反省を全く見せない被告。
死刑反対を主張する弁護士。

13年どんな思いで戦ってきたのか計り知れない。

ドラえもんがどうしたなどとふざけた理由を
被告に語らせた弁護士はどう感じているだろうか。

あとは、名古屋の闇サイト事件にも
全員の死刑を望む。

2012年2月13日月曜日

LG21かR-1

ピロリ菌除去の効果があると聞いて、LG21のドリンクタイプ
(あればアロエ入りを選択)を愛飲しているが、
どこかのテレビ番組で「R-1はインフルエンザ予防に有効!」と
報道されたようで、入手困難になっているそうだ。
それに伴ってか、こっちでもいいかと思って買われるのか、
LG21も品薄になっているとHPの情報を見て、買い占め確保に
出動した。

心配に及ばず、LG21はいつものように買えたし、
R-1のヨーグルトタイプが2個残っていた。

報道に踊らされるのはどうかと思います…と思いつつ、
予防注射打ってるけど、R-1の2個も買い占めに成功。

予防だから食べたからどうというわけではなく、
探し求めてる人には悪いけど、
やっぱりLG21でいいなぁと思いながら食し、
愛犬モモもおこぼれを食す。
12才のコイツは、LG21のおこぼれももらっているので、
ピロリ菌もないのかもしれん。


2012年2月5日日曜日

犬の声帯除去

某朝番組で白いサモエド犬を連れて全国を回って
いたが、その犬があまりに鳴かないので、
声帯がないのではないかと話題になり、
放送局が事実であることを認めた。

放送局側は、出演決定以前から除去されていたとのこと。
放送に適合させるために、除去したのであれば、
メディアの傲慢と言わざる終えないが、
無駄吠えが多く近所迷惑になるなど、様々な事情があって
声帯除去に踏み切る場合もあるようで、
去勢、避妊と同じじゃないかという声もある。

鳴くという数少ない表現手段を犬から奪ってしまうことにどうしても、
痛々しさしか感じない。
体を傷つけなくても、しつけや防止器具を使う方法もある。
育てられない命を生んでしまわないようにする
去勢、避妊とは意味合いが違うと思う。

我が家のモモは、散歩では他の犬に会ってもほとんど鳴かないが、
教育の失敗もあって、食べたいものが目の前にあると、
後ろ足を跳ね上げながら、鳴き続ける。
怒っても、一分もたたないうちにまた鳴き始め、
目の前から消えるまで鳴き続ける。
正直うるさくてムカッとすることもあるが、鳴いてこその犬でしょう。

2012年1月26日木曜日

これぞ侍魂!

ダルビッシュがメジャー挑戦する。

いままで沈黙を続けていたが、
メジャー挑戦の理由を語った。

要するに、
国内の対戦では緊迫感のある勝負がなりたたず、
昨今評価がすっかり下がってしまった日本人選手の
評価を高めるために、本来は日本が肌にあっているが
あえて挑戦するとのこと。

これぞ侍魂!大和魂!

無理して英語をしゃべって媚びを売ることもしない。

昨今の日本人選手の評価下落は、
その志の低さではないかと思っている。

イチローと一緒にやりたいからと
同球団のみ指定しマイナー契約する選手。

断ったものの、がっちりレギュラーが決まっている
ポジションに控えで要望された選手。

メジャーでの交渉がうまくいかず、
国内で一年プレーして翌年再挑戦する選手。

高額の5年契約を結んだものの2勝しかできず、
通用しないことがはっきりしているのに、
まだメジャーからのオファーを待つ選手。

いったいメジャーになにを求めているのか???

先輩が行っているから行くの?
あこがれだけで行くの?

お前らの日本野球は世界一になったんだよ。
確かに、野球は腕っ節だけじゃないことを、
野茂、イチローが体現済みなのかもしれない。
でも、お前らのプレーや行動に夢を
託している人たちがいることを忘れてないか。

今メジャーで活躍する選手で
アメリカ人以外の選手も多い。
ベースボール発祥の地で野球が
やりたいという憧れだけではなく、
行く以上は、確固たる志やハングリー精神がないと
成功しないということではないか。

国内でも、フロントから
「FAしても取る球団がありますか?」と
侮辱され球団に不信感を持ったので移籍したと
涙を流す選手もいた。

それぐらいでピーピー泣くなよ!全く情けない!
社会人はみんなその程度の侮辱を受けてるんだよ!

結果が伴わなければ、また叩かれるのだろうが、
ポーカーフェイスでメジャー切り込み宣言する
ダルビッシュを見習って欲しい。
そして、ぜひとも、
メジャーリーガーをナデギリして欲しいものだ。

2012年1月24日火曜日

虫歯治療~その後のその後~

以前日記に書いた二件目歯科医院に通い出し、
とりあえず終了するまで今日までかかってしまった。

以前の日記と多少重複するが、
一件目の歯科医院で一通り虫歯治療を終えたはずが、
噛むと痛い、知覚過敏が発生し、どこでも噛めない状態になり、
不具合を訴えるが改善せず、セカンドオピニオンとして
二件目の歯科医院を訪問、HPの懇切丁寧な印象とは違い、
クールな対応の女医さん。
結局、レントゲンにより、虫歯があるのに金属を被せてしまっている
ので痛みや知覚過敏が出ている、歯垢の下に虫歯が隠れているので
まずは、歯垢除去をする必要があるとのこと。

riptide「これって虫歯削ってまた金属被せるのに形状が変わっているから
金属を作り直すんですか???」
クール女医「そうなります」
riptide「え~っ、また全部作り直すんですか…」
クール女医「それは私どもの責任ではありませんので」
riptide「責任を取ってくれって言ってるわけじゃないですけどね」
クール女医「ご不満であれば、前医院に戻られても結構ですが」
riptide「…………こちらで治療してください」

これ以後、余計なことは言わないようにしよっと心に決め、
ほぼ会話をしないまま半年近く通院、激痛と血みどろの歯垢歯石除去治療後、
ほぼすべての治療済み部分を再治療する結果となった。

クール女医「最後にお掃除をして終わりますので」
ハイしか言わないriptide。

と、再び激痛と血みどろの歯石歯垢除去を行うと、

クール女医「お掃除しましたら、虫歯が5つ出てきましたので
次から治療に入ります」とのこと。
ハイしか言わないriptide。

小さい虫歯のようで、麻酔後の治療のため痛みもなく、
比較的簡単に治療が進み、今日は楽勝で最後の虫歯を治療し、
すんなり終了と思いきや、

クール女医「最後に歯周ポケットの深いところを掃除して終わります」

えっ?と思う間もなく、悪夢の激痛と血みどろの治療再び…。
痛みのあまり、体が硬直し、額から汗が流れ、太ももの裏もシットリと汗。
多少の震えを伴いつつ、例によって休みなしで一気に治療。

riptide「もう残っててもいいからもういいです!」
と顔に飛び散る水しぶきを浴びながら、
喉元まで言葉が上がってきていたが、
男の子の意地でかろうじて押し留まった。

クール女医「お痛みがあったと思います。これで治療は終了しますが、
歯周ポケットが深くて歯周病が進行しやすい状態ですので、4ヶ月後
にハガキでご連絡いたしますので、またご来院ください」

ハイしか言わないriptide…プラス「おかげさまで助かりましたお世話になりました」
とおべんちゃらを追加。

一件目の歯科医院→治療にほとんど痛みが伴わず、メチャメチャ愛想がいいが、技術不足。
二件目の歯科医院→激痛と血みどろの治療が続き、愛想も悪いが、腕がいい。

究極の選択…っていうか治らなければ意味ないし選択の余地なしか…。